
興福寺「中金堂」再建の内陣にある「法相柱柱絵(祖師画)」が初公開されます。
法相柱柱絵を制作したのは、奈良県生まれの日本画家である畠中光享(はたなかこうきょう)画伯で、法相の教義「唯識」を確立し発展させた祖師14人が立像と坐像とに描き分けられています。
公開されるのは、「法相柱柱絵」と法相宗の教義や中金堂再建の歴史にかかわる、興福寺所蔵の宝物です。開催場所により、展示宝物は異なるようです。
東京を皮切りに、富山・茨城・神奈川・奈良・大阪・新潟・山形で、「興福寺の寺宝と畠中光享展」が開催されます。
東京展は、2017年1月11日(水)~1月23日(月)に日本橋髙島屋で開催です。
会場・会期
東京展
2017年1月11日(水)~1月23日(月)
日本橋髙島屋
東京都中央区日本橋2-4-1 03-3211-4111
富山展
2017年2月10日(金)〜3月20日(月・祝)
富山県水墨美術館
富山市五福777番地 076-431-3719
茨城展
2017年4月8日(土)〜5月14日(日)
茨城県天心記念五浦美術館
茨城県北茨城市大津町椿2083 0293-46-5311
神奈川展
2017年5月19日(金)〜5月29日(月)
横浜髙島屋
横浜市西区南幸1-6-31 045-311-5111
奈良展
2017年6月13日(火)~7月2日(日)
興福寺会館
奈良県奈良市登大路町48 0742-22-7755
大阪展
2017年8月23日(水)〜9月4日(月)
大阪髙島屋
大阪市中央区難波5-1-5 06‐6631‐1101
新潟展
2017年9月9日(土)〜10月15日(日)
新潟市新津美術館
新潟県新潟市秋葉区蒲ヶ沢109‐1 0250‐25‐1300
山形展
2017年11月18日(土)〜12月24日(日)
酒田市美術館
山形県酒田市飯森山3-17-95
法相柱柱絵(祖師画)について
法相宗大本山興福寺は、創建以来千三百年の間、我が国の歴史・文化に深くかかわってきました。そして、幾多の戦乱や災害の中で、焼失や再建を繰り返しながらも、優れた仏教美術を育み守ってきました。
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興福寺境内では、発掘調査をもとに創建時の伽藍復興が進められており、その中でも中心となる「中金堂」は、約300年ぶりに再建されることとなります。
中金堂の内陣には、教義の祖師が描れた「法相柱(ほっそうちゅう)」が存在したという記録が残っています。この祖師画が描かれた法相柱の再現も中金堂再建には欠かすことができない作業で、日本画家の畠中画伯が祖師画を制作をすることとなりました。
法相柱には、鮮やかな群青の背景に、法相の教義「唯識」を確立し発展させた祖師14人が立像と坐像とに描き分けられています。それぞれの祖師像は、興福寺の寺宝に古くより伝わる姿に、畠中画伯独自の解釈とイメージを加え、興福寺の伝統に新たな歴史を刻むに相応しい、祈りの対象となりました。
祖師14人には、無著菩薩(むじゃくぼさつ)や、三蔵法師として有名な玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)などが含まれています。
14人の祖師画は、2018年秋に予定されている中金堂落慶に合わせて奉納されます。
興福寺の寺宝
法相宗の教義や中金堂再建の歴史にかかわる、興福寺所蔵の宝物を展示。1300年の永きにわたり人々の信仰を集め続ける興福寺の一端を紹介されます。
平安時代制作の薬師如来坐像 (重文)や燈籠火袋羽目 (国宝)など、興福寺国宝館などに安置されている貴重な興福寺の寺宝がが展示されます。
出典>>興福寺の寺宝と畠中光享展HP
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