吉野金峯山寺「秘仏本尊(金剛蔵王権現)特別ご開帳」2017年春の日程決まる。
- 2017/1/15
- 観光・グルメ
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金峯山寺(きんぷせんじ)の御本尊は金剛蔵王大権現で、青い姿をし、赤い髪を逆立て、真っ赤な口から牙を鼻までのばす、怒れる圧倒的大迫力の3体の仏像です。
この仏像達は、釈迦如来・観音菩薩・弥勒菩薩であり、私達が知っているような仏様の柔和な表情をしていません。
公開は平成29年4月1日(土)~5月7日(日)の期間であり、足を踏み出し今にも飛び出してきそうな大迫力を見ることができます。
ユネスコ世界遺産、金峯山寺
7世紀後、役小角(役行者)が開創した金峯山寺は、修験道独特の本尊・金剛蔵王大権現を感得(祈りによって出現させた)され、その姿を山桜に刻み山上ケ岳(大峯山寺本堂)と吉野山(金峯山寺蔵王堂)に祭祀されたと伝えられています。
山号は国軸山(こくじくさん)、宇宙の中心の山という意味を号しています。平成16年「紀伊山地の霊場と参詣道」の一つとして金峯山寺本堂蔵王堂及び仁王門がユネスコの世界文化遺産に登録されました。
蔵王権現
蔵王権現は3体おられます。
それは、過去を表している「釈迦如来」。現在を表している観音菩薩。未来を表している弥勒菩薩の3体です。
権現とは、権(仮り)に現われるという意味で、神が仮の姿として過去・現在・未来の三世にわたる衆生の救済のため出現されたのです。
役行者は、千日の修行中に皆を救う仏の出現を祈ったところ、最初に現れたのは私たちの知っている柔和な表情の釈迦如来でした。
しかし、そのお姿ではこの乱世では人々に響かないと訴えました。
次に現われたのが千手観音であり、いろいろな姿に変わり世の中を救おうとしましたが、またしてもふさわしくないと訴えました。
次に現れた弥勒菩薩において、もっと強く悪を打ち払うような仏を、と望んだ所、地が割れ雷が轟き現れたのが「蔵王権現」です。
そのため、「蔵王権現」はこのような怒りの表情をあらわにしているのです。
右尊の千手観音が6.15m・中尊の釈迦如来が7.28m・左尊の弥勒菩薩が5.92mと大きい仏像です。
そのため、普段厨子が閉じられていても蔵王堂から大峰山地を見渡せ霊気をみなぎらせる力を持っているのです。
平成29年春 秘仏本尊特別ご開帳
今だから逢える、「国宝仁王門大修理勧進 日本最大 蔵王堂秘仏本尊 特別ご開帳」の日程が決まりました。
期間
平成29年4月1日(土)~5月7日(日)
時間
8時30分~16時30分(受付は16時まで)
拝観料
大人 1000円
中高生 800円
小学生 600円
出典>>金峯山寺HP
関連>>【金峯山寺秘仏本尊】優しいだけではない修験道の精神から来る厳しい蔵王権現
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コメント
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5月28日の特別ご加持の日にお参りさせて頂きました。
どういう訳かその日しか行けなかったのに、巡り会わせとしか言いようのない私にとっては特別な28日でした。
特別ご加持の日であることは全く知らなかったのです。
「日本の名僧、心の一字」を手にして読み進むうちに、金峯山寺の山中大導師様の「山」という一字が目にとまりました。
そして憤怒のお顔をした蔵王権現様から目を離せなくなりました。
どうしてもお会いしたいと!
余りにも急な思いだったので、来年かなとは思ったんですが、昨年の暮れに肺ガンの手術をして、お蔭様で転移もなく術後の経過も良好とはいえ、今を大切に生き切るのが大切かなと思い、早速飛行機とホテルを予約し、むかいました。
27日、28日は東京も奈良も雨の予定だったのに、一度も傘の出番も
なく、何よりも吉野の山と
金峯山寺の蔵王権現様に見守られて清々しい空気感の中での穏やかなひと時は、深く心に刻まれ宝となりました。
権現様の前でぬかずいた途端に、感極まり有り難さが込み上げ、涙してました。
お護摩供養、そして大導師様の一人一人への特別ご加持に預かることができましたのも、言葉に出来ない有り難さでした。
また、お加持が始まる際に塗香、お経本を手渡して下さるお坊さん方のお優しい所作が、有り難く心にのこりました。
吉野の山には4時間しかいられませんでしたが、心に残る特別な一日になりました。
ほんとに有り難うございました。
色んな意味で色んな所で色んなことがあり、閉塞感に潰されそうになることもありますが、少しでも
世の中が平和でみんなが穏やかに日々を送れますように一緒に祈らせて頂きたいとおもいます。
また金峯山寺にお参りさせていただきます。
有り難うございました。
合掌。