
時事通信 2016/11/06
世界遺産の春日大社(奈良市)で6日、修繕を終えた本殿にご神体を戻す「本殿遷座祭(せんざさい)」が行われた。修繕は20年ごとに行われる「式年造替(しきねんぞうたい)」と呼ばれ、今回で60回目。
修繕は2007年から始まり、本殿の修繕が行われる間、ご神体を仮住まいの移殿(うつしどの)に移す「仮殿遷座祭(かりでんせんざさい)」が15年3月に行われた。本殿にご神体が戻る本殿遷座祭は、一連の行事のクライマックス。
遷座祭は午後6時15分ごろから始まり、神職が祝詞を、続いて天皇陛下のお使いの勅使が祭文を上げた。その後、ご神体が白い幕で隠され、移殿から本殿に戻った。
春日大社によると、式年造替は奈良時代の創建以来、1200年にわたり連綿と続いている。造替では、本殿の修繕だけでなく、調度品や祭具が新調される。修繕などに関わる宮大工の技術を伝承する意味合いもある。
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