春日大社「国宝の金地螺鈿毛抜形太刀」極めて高純度の金を使用

朝日新聞デジタル 2016年9月26日

奈良・春日大社に伝わる国宝の金地螺鈿毛抜形太刀(きんじらでんけぬきがたたち、平安時代)の柄(つか)などの装飾金具の一部が、極めて純度の高い金でつくられていたことが分かった。春日大社が26日発表した。専門家によれば、この時代の工芸品は銅や銀などにめっきする場合が多く、純度の高い、多量の金が使われるのは異例。金の使用量の多さから、強大な権力者による奉納品との見方が強まった。

太刀は長さ96・3センチ。春日大社が現在進めている20年ごとに社殿を新しくする「第60次式年造替(しきねんぞうたい)」にあわせ、奈良文化財研究所に分析を依頼。X線CTスキャンなどの調査から、柄や鍔(つば)、鞘(さや)の金具の一部が純金(24金)に近い22~23金とみられることが判明した。

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太刀は、柄や鍔などの金具に仏教の想像上の植物「宝相華(ほうそうげ)」などが彫金され、平安時代を代表する彫金工芸の傑作。鞘は、貝を埋める螺鈿の技法によって、竹林でスズメを追いかける猫の動きをアニメーションのように表現した。
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これまでは銅か銀にめっきしたと考えられ、同時代の太刀と比べ輝きを失っていないことが謎だった。

関根俊一・奈良大教授(美術史)は「非常に高価な材料、高い技術で第一級の工人がつくったことがうかがえる。摂関家のだれかが奉納したと考えるのが妥当だろう」と話した。

春日大社は工芸家の協力で太刀を複製。式年造替後は複製品を本殿に納める。

10月1日に開館する春日大社国宝殿で展示する。
太刀は10月1日~31日、春日大社国宝殿で展示される
問い合わせは春日大社(0742・22・7788)
へ。

関連記事>>春日大社「国宝殿開館記念展」2016年10月01日~11月27日

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