
2016年8月30 日[毎日新聞]
奈良市の平城宮跡では、夕暮れ時になると無数のツバメが空を覆う。その数は5万羽。市街地などからねぐらである宮跡内のヨシ原に戻るツバメたちだ。
日本野鳥の会奈良支部によると、春から夏にかけて子育てを終えた親鳥、巣立った若鳥などが例年、この時期に集団でねぐらを作る。イタチやネコなどの外敵から身を守るためという。
昼間は街中で昆虫を食べるなどし、日没とともにヨシ原に集まり休息。秋まで平城宮跡で過ごし、越冬地である東南アジアへ向けて順次飛び立つ。
連日多くの見物客が訪れ、支部長の元吉司さん(61)は「例年は3万~4万羽だが今年は迫力があり、圧倒される」と話す。
日本野鳥の会は、平城宮跡を含む全国18カ所のツバメのねぐらを紹介する無料パンフレットを作成し、希望者に配布している。同会ホームページから申し込める。
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