
産経新聞 11/26(土)
三輪そうめんの産地として名高い桜井市で近年、そばが新名物としてにわかに注目を集めている。今の時期は新そばが味わえるとあって、わざわざ遠方から訪れる人も少なくないという人気ぶりだ。
同市東部の山あいに位置する笠地区は標高400~500メートル。寒暖の差が大きく、そばの栽培に適した環境だという。元々は高原野菜を生産していたが、平成4年からそばの栽培も開始。近年、その品質とうまさが話題になりつつある。
同市のそば店「笠そば処」では、地元産のそばを100%使用し、石臼で丁寧にひいて製粉している。信州そばにも負けないコシと、のどごしが特徴だ。
笠地区のそばは8月中旬に種をまき、秋に収穫を迎えるため、今がまさに「新そば」の時期。同店社長の山本信広さん(68)は「今年は天候不順でどうなるかと思ったが、上々の出来です」と笑顔を見せた。新そばはそばの実の甘皮が薄い緑色で、ゆであがったそばは淡い色合い。目でも楽しんだあとは、「まずは何もつけずに、そば本来の風味を感じてほしい」と山本さん。おすすめはざるそばだという。
「新そば」として提供されるのは年内いっぱい。寒い季節、食後は栄養たっぷりのそば湯でほっこり温まるのがいいだろう。
営業時間は午前10時~午後4時。水曜定休。
ざるそば(並)470円、(大)850円など。
問い合わせは同店(電)0744・48・8410。
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